注目研究
注目研究
国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
製造技術
分類
一般研究
タイトル
反復配列の指向性進化による組換えタンパク質精製タグの開発
氏名
本間 俊将
学校名
一関工業高等専門学校
所属学科等
未来創造工学科
職名
准教授
プロフィール写真
概要
実装現場で使用できるペプチド精製タグの迅速な開発法を構築し、遺伝子組換え生物で製造するバイオ医薬品や産業用酵素の製造コスト、研究開発コストおよび開発期間の大幅削減を実現します。
本文
<社会課題>
- 酵素や抗体などの組換えタンパク質はバイオマスを原料に発酵生産でき持続可能社会に適した高機能分子ですが、製造コストの高さが欠点です。
- 製造コストのうち、必須の原料費に次いで精製費が大きい割合を占めており、従来のカラム精製法に代わる省エネ精製法が求められます。
- 温度変化に応じて自己集合する反復ペプチドをタグとしたタンパク質精製法はアフィニティー精製法と比較して1/100以下のコストで実施できますが、発現性の低さや条件検討に多大な労力を要します。
<シーズの内容・提供できること>
- 温度に応じて自己集合する反復ペプチド遺伝子の合成
- 反復ペプチドの配列ライブラリ構築による理想的な反復ペプチドの開発加速化
- 温度応答性ペプチドを用いた組換えタンパク質の簡単精製法
- 指向性進化法による組換えタンパク質の性質や生産宿主、貴社既存設備に合った反復ペプチドタグの探索
- 組換えタンパク質の生産性向上と生産工程の簡便化
- 要素技術
- 温度応答性反復ペプチド
- 反復配列ペプチド
- 遺伝子組み換え
- 指向性進化
<もたらされる効果~想定する活用例や市場等>
- カラムを使わない省エネ精製法の構築
- 組換えタンパク質の生産性向上・低コスト化
- 遺伝子組換え酵素・抗体を使ったバイオデバイスの普及促進
- 反復配列を持ったタンパク質・ペプチド研究の発展
リサーチマップ https://researchmap.jp/htoshi
その他特記事項
特許出願済み
電話
042-668-5495 (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.go.jp
ホームページ
https://researchmap.jp/htoshi
掲載年度
2022年度