注目研究

注目研究

 国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。

 

研究ネットワークについて日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。

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高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0)こちらをご覧ください。

事例紹介

研究分野
情報・通信
分類

タイトル
釧路市動物園におけるWi-Fi環境と情報発信機能の整備
氏名
浅水 仁(左)、 戸谷伸之(右)
学校名
釧路工業高等専門学校
所属学科等
電子工学科
職名
教授、准教授
プロフィール写真
概要
釧路市動物園情報発信事業研究において、来園者に対して魅力のある動物園となるよう情報発信を行うことを目的に、スマートフォンやインターネットに接続された媒体を介して、新たな手法を用いて話題ある園内情報を提供することで、釧路市動物園の来場者の顧客満足度を高め、来園を促す検討を行う。
本文
動物園内における情報発信機能の整備
 全天球カメラから得られる立体的な画像やマルチコプター等による上空画像情報をもとに、オリジナル園内画像を作成し、Google ストリートビュー機能と連携を含めた情報発信機能を整備する。
これまで、全天球カメラを用いてストリートビュー機能に対応した園内全域の写真の取得に成功し活用可能となっている。


    図1 全天球カメラ画像
           図1 全天球カメラ画像

動物園内における無線通信機能の整備
 園内にて無線LAN機器を用いた通信実験を行う。ここでは信号の受信強度や伝送速度について特性を取得し、効率的かつ安価なWi-Fi環境の構築・設置について調査する。
 これまでの調査で、釧路市動物園における無線LANのアンテナ設置に適した位置を確認できた。さらに無指向アンテナ、指向性アンテナを使い分け、多元接続や中継伝送を利用することで、少数の無線端末で効率的にWi-Fi環境を構築することが可能であることを確認できた。


    図2 動物園内の電波強度測定
           図2 動物園内の電波強度測定

今後の展開
 来園者にとってより有用となる情報について検討する。これをもとに園内における各種情報の取得方法や、設置するWi-Fi環境を用いた情報発信の方法について具体的に検討する。これらの検討結果を取り入れてシステムの設置と試験運用を行う。このように技術的な手法で釧路市動物園の魅力のアピールに貢献していきたい。
その他特記事項

電話
0154-57-7330、 0154-57-7331
E-Mail
asamizu*kushiro-ct.ac.jp、 toya*kushiro-ct.ac.jp
ホームページ
http://www.kushiro-ct.ac.jp/asamizu/
掲載年度
2015年度