注目研究
注目研究
国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
環境・エネルギー
分類
タイトル
大気圧プラズマの応用事例ならびに教育教材の開発
氏名
中村 翼
学校名
大島商船高等専門学校
所属学科等
電子機械工学科
職名
准教授
プロフィール写真
概要
静電気や蛍光灯の内部等といったように、意外と身近にプラズマは存在しています。大島商船高専をモデルとして、プラズマの概略を掴む事、性質を知る事、応用事例を研究する事の3つを学修できる環境を整えてきました。プラズマと聞いて、難しいものをイメージされるかもしれませんが、何かのご参考にして頂けると幸いです。
本文
<大気圧プラズマの応用事例(塗膜剥離)>
これまでの研究経過から、塗装した表面に大気圧プラズマを照射することで、その塗装が剥離し易くなる傾向が観察されました。この傾向を詳細に検証することで、従来の塗装剥離技術よりも適用範囲の広い技術が確立されたら作業効率の向上等に大きく寄与できると考えました。本研究は、大気圧プラズマのパラメータが塗装剥離に与える影響と、そのメカニズムを検証することを主な目的として展開しています。
図1 プラズマによる塗膜剥離の概略
<大気圧プラズマをモデルとした教育教材の開発>
高専教育においては、プラズマ工学関連の事を学ぶ機会は非常に少ないのが現状です。一方、プラズマ工学は、様々な分野に応用されているため、プラズマを理解したエンジニアを高専教育で育成する事が必要です。そこでプラズマの生成方法や性質、計測技術等について実践を通して学べるモデルを構築することを目的として、平成23年度より和歌山工業高等専門学校、長岡技術科学大学と共同で、高専学生に適した教材作成を行ってきました。
図2 教育教材の内容(一部)
<今後の展開>
プラズマの応用分野は工業分野のみならず、様々な分野に応用されています。失敗を恐れず実験を行い、検討・ディスカッションを重ねる事で成功した事例もあります。そのため、まずは好奇心や軽い気持ちで、一声掛けて頂けると幸いです。今後、研究を展開(実現)していくには、幅広い視野と柔軟な発想力が必要不可欠となってきます。これからも高専という特色のある環境下で、学生とともに「学び合う」形で、今後の教育・研究を展開していく予定です。
これまでの研究経過から、塗装した表面に大気圧プラズマを照射することで、その塗装が剥離し易くなる傾向が観察されました。この傾向を詳細に検証することで、従来の塗装剥離技術よりも適用範囲の広い技術が確立されたら作業効率の向上等に大きく寄与できると考えました。本研究は、大気圧プラズマのパラメータが塗装剥離に与える影響と、そのメカニズムを検証することを主な目的として展開しています。
図1 プラズマによる塗膜剥離の概略
<大気圧プラズマをモデルとした教育教材の開発>
高専教育においては、プラズマ工学関連の事を学ぶ機会は非常に少ないのが現状です。一方、プラズマ工学は、様々な分野に応用されているため、プラズマを理解したエンジニアを高専教育で育成する事が必要です。そこでプラズマの生成方法や性質、計測技術等について実践を通して学べるモデルを構築することを目的として、平成23年度より和歌山工業高等専門学校、長岡技術科学大学と共同で、高専学生に適した教材作成を行ってきました。
図2 教育教材の内容(一部)
<今後の展開>
プラズマの応用分野は工業分野のみならず、様々な分野に応用されています。失敗を恐れず実験を行い、検討・ディスカッションを重ねる事で成功した事例もあります。そのため、まずは好奇心や軽い気持ちで、一声掛けて頂けると幸いです。今後、研究を展開(実現)していくには、幅広い視野と柔軟な発想力が必要不可欠となってきます。これからも高専という特色のある環境下で、学生とともに「学び合う」形で、今後の教育・研究を展開していく予定です。
その他特記事項
電話
0820-74-5574
E-Mail
tsubasa*oshima-k.ac.jp
ホームページ
http://www.oshima-k.ac.jp
掲載年度
2015年度