注目研究

注目研究

 国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。

 

研究ネットワークについて日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。

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事例紹介

研究分野
環境・エネルギー
分類
一般研究
タイトル
結晶次亜塩素酸塩を用いた殺菌ガスの発生装置および発生方法
氏名
劉 丹
学校名
有明工業高等専門学校
所属学科等
創造工学科
職名
教授
プロフィール写真
概要
殺菌ガスの濃度を環境基準以下にコントロールし、人間の活動空間、空気中、液体中に放出させると、コロナウィルスやインフルエンザウィルスの不活化が可能となります。また、大腸菌、黄色ブドウ球菌などの細菌、アオカビなどの真菌の殺菌・滅菌が可能となります。この技術は食品分野や医療分野、様々な分野での利用が期待できます。
本文

<社会課題>

  • コロナウィルス感染、インフルエンザウィルス感染
  • マスクによる肌アレルギー
  • 食中毒
  • プール、銭湯、温泉中の大腸菌および他の雑菌
  • 食器や医療器具の消毒、殺菌
  • 病院や老人ホール、ホテルのマットレスの消毒など

<シーズの内容・提供できること>

  • 結晶次亜塩素酸塩に空気を通気させ、殺菌機能を保有する空気(殺菌ガス(二酸化塩素ガス、塩素ガス))を発生させることができる。二酸化塩素は強い酸化性を持つラジカルの一種である。
  • 殺菌ガスを殺菌・消毒必要とする空間や物体に対し、放出することができる。
  • 殺菌ガスを液体に連続的に曝気させると、殺菌成分を継続的にその液体に提供(二酸化塩素、有効塩素)することができる。

  • 要素技術
    • 殺菌ガスの発生装置および発生方法
    • 結晶次亜塩素酸塩から継続的に殺菌ガスを発生するための条件

<もたらされる効果~想定する活用例や市場等>

  • 殺菌ガスの濃度を環境基準以下にコントロールし、人間の活動空間に放出し、コロナウィルスやインフルエンザウィルスを不活化させることができます。それにより、感染拡大と医療体制の逼迫を解消でき、社会経済活動の再開・活性化が可能となります。
  • 食品、食器、医療器具、マットレスなど、固体物質表面に存在しているウィルスや細菌の滅菌、殺菌に利用することができます。
  • 液体に連続的に曝気すると、殺菌成分を継続にその液体に提供することができます。この方法によって、常に液体を清潔に保つことができます(例:プール、銭湯、温泉など)。
  • 空気中、液体中に関係なく、殺菌ガスを拡散できる範囲内であれば、コロナウィルスの不活化と細菌の殺菌、滅菌が可能となります。

図1

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リサーチマップ https://researchmap.jp/linlin0305

その他特記事項
特許 特開2022-032147  結晶次亜処理気体の発生装置および発生方法
電話
042-668-5495  (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.gp.jp
ホームページ
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掲載年度
2022年度