注目研究

注目研究

 国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。

 

研究ネットワークについて日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。

GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)についてこちらをご覧ください。

事例紹介

研究分野
環境・エネルギー
分類
重点研究ネットワーク
タイトル
未利用資源を原料とするグリーンケミカルプロセスの開発に関する研究ネットワーク
氏名
福村 卓也(代表研究者)
学校名
一関工業高等専門学校
所属学科等
未来創造工学科
職名
教授
プロフィール写真
概要
機械的なエネルギーを用いたメカノケミカル反応を用いて、溶媒を使用せずに廃棄物や未利用資源から有用化合物を合成します。

参画高専:一関工業高等専門学校(代表校)、富山高等専門学校、函館工業高等専門学校
本文

<社会課題>

  • 石膏(CaSO42H2O)系廃棄物の増加。
  • 貝殻など地域に偏在するカルシウム系廃棄物の処理問題。
  • サーキュラーエコノミーシステムに向けた取り組みの遅れ。

 

<シーズの内容・提供できること>

  • 固体の未利用資源・廃棄物のボールミル処理(遊星ミル、コンバージミル)による有効利用法の検討。
  • 硫酸カルシウム2水和物(CaSO42H2O)からの球状バテライト型炭酸カルシウム(CaCO3)粒子の合成(球状粒子は化粧品やドラックデリバリー等への応用が期待される)。

 

  • 要素技術
    • 媒体ボールミルを用いたメカノケミカル反応
    • 各種粉砕機を用いた処理

 

<もたらされる効果~想定する活用例や市場等>

  • 溶媒を用いない、あるいは廃液が少なく済むプロセスを構築できる可能性があり、既存溶液系反応プロセスよりも環境負荷低が少ない。
  • 未利用資源を価値ある化合物に変換することで、SDGsのゴール12(つくる責任 つかう責任)サーキュラーエコノミーが実現する。

 

福村先生_メカノケミカル反応

 

代表研究者リサーチマップ:https://research.kosen-k.go.jp/plugin/rmaps/details/11/122/read0102310

その他特記事項

電話
042-668-5495  (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.go.jp
ホームページ
https://research.kosen-k.go.jp/plugin/rmaps/details/11/122/read0102310
掲載年度
2023年度