注目研究

注目研究

 国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。

 

研究ネットワークについて日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。

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事例紹介

研究分野
建築・土木
分類
研究ネットワーク
タイトル
木造型応急仮設住宅研究ネットワーク
氏名
多田 豊
学校名
阿南工業高等専門学校
所属学科等
創造技術工学科建設コース
職名
准教授
プロフィール写真
概要
災害後の木造型応急仮設住宅整備の抱える3つの課題について研究し、その成果を社会に還元します。
 ①整備用地の事前検討モデルの開発課題
 ②敷地内自動配置シミュレーションの開発課題
 ③復興住宅への転用工法の開発
 
参加高専等:阿南工業高等専門学校(代表校)、高知工業高等専門学校、熊本高等専門学校、都城工業高等専門学校、豊橋技術科学大学
本文

<社会課題>

  • 申請者らの所属する高専・大学は,南海・東南海地震による多大な被害が予測されており、50万戸もの仮設住宅が必要と予想されている。
  • 賃貸型,プレファブ型では数量が足りず、地元工務店等と整備する木造型に強い期待が寄せられている.しかしながら、木造型の整備は,中小工務店等が中心となるため,次の3つの課題がある。
    • 課題① 整備用地等の検討が不十分。
    • 課題② 敷地内の配置設計を災害後に手作業で行う必要があり膨大な時間を要する。
    • 課題③ 一度整備した木造型を復興住宅へ再利用する仕組みがない等、現時点では実効性や有効性の低い建設システムとなっている。

 

<シーズの内容・提供できること>

  • 本研究は、3つの課題解決するため、全国の高専がネットワークを組み、木造型応急仮設住宅整備の抱える課題を解決していくものである。
  • 申請者らは、令和3年度より、ちゅうでん教育振興助成、豊橋技科大連携研究力強化プログラムの補助を受け、応急仮設住宅配置計画ゲームを開発し、課題②に対する研究開発を行ってきている。
  • 令和4年度より、科研費C及びA-stepトライアウトの補助にて課題③に必要となるインスペクション(建物調査)に関する基礎的な研究開発、防災科研社会的期待発見研究の補助にて課題①に関するハザードエリアの選定に係る基礎的な研究開発を行ってきた。
  • 地域産業振興、事前防災、防災教育等の面から社会的な重要度はきわめて高い。

 

  • 要素技術
    • 整備用地検討シミュレーション
    • 自動位置シミュレーション
    • 復興住宅への転用工法の開発

 

<もたらされる効果・想定される活用例や市場等>

  • 木造型応急仮設住宅整備の抱える3つの課題の解決。
  • 地域産業振興、事前防災、防災教育等の面から社会的な重要度はきわめて高い。

 

多田先生図

 

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掲載年度
2024年度