産学官連携成果

産学官連携成果

 産学官連携・知的財産活動に係る成果事例について、以下の分類ごとに選定し紹介しています。
  分類A: 特許のロイヤリティ・ 特許の商品化・寄付講座・ベンチャー設立
  分類B: 地域活性化、町おこし・地域資源活用・産業拠点形成
  分類C: 大型外部資金
  分類D: 人材育成 

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事例紹介

成功事例分類
分類A:特許のロイヤリティ等
タイトル
水質浄化材(アオコ発生防止材、魚介類繁殖材、鉄分供給材)
サブタイトル

氏名
小島 昭
学校名
群馬工業高等専門学校
所属学科等
物質工学科
職名
特命教授
プロフィール写真
共同研究者
本文
1.技術概要
 開発技術は、炭素材と鉄材とから構成される水質浄化材であります。炭素材と鉄材を接触させることで、水中に鉄が溶解します。薬剤も、エネルギーも不要、持続的に鉄分を水中に供給する環境にやさしい鉄分供給材であります。
 溶解した鉄の作用によって、水中のリン濃度は低下し、湖沼の水面が緑色になるアオコや、真っ赤になるアカシオの発生を防止します。ゴルフ場池、公園池、河川水の浄化に展開中です。海水中では、溶解した鉄の作用によって、藻場を再生し、魚介類を集め海の釣り堀をつくります。さらに、炭素材には魚介類が産卵し、海洋牧場を構築します。

2.開発経緯
 本技術は、JSTの群馬県域結集型研究開発プログラムで、石井商事㈱(高崎市)と共同開発しました。開発した商品は、陸水用には「すーぱーぴーとる」(図1)、海水用には「ミスタースチールカーボーン」(図2)であります。2012年10月から岩手県山田湾で牡蠣養殖技術の開発に着手しました。牡蠣の成長促進材、着卵材で大津波被災地の復興促進に貢献中であります。多数の特許を出願、特許登録済。世界の水を本技術で再生するべくPCT出願済みです。
技術開発・技術移転のポイントは、パートナー企業の「こころ」と「まこと」であります。

3.開発商品
①環境水(アオコ、アカシオ発生抑止材、水草発生防止材,水質浄化材)、②水槽(養魚槽、高架水槽、水輸送容器、水保管容器、緊急時対策用水貯留容器、学校プール、防火用水槽、ビル地下水槽、雨水貯留水槽(離島、山小屋)、③輸送容器(タンカー、タンクローリー、活魚用水槽)、④海域(藻場再生材、着卵材、魚介類蝟集材)、⑤土木(ケーソン、浮き桟橋、浮き魚礁)、⑥畜産排水浄化装置(脱色、脱リン、脱COD)

4.今後の展望
 水の惑星「地球」の水が、汚染汚濁され窒息状態となっています。鉄と炭のコラボレーションで地球水を再生し、世界の海を豊潤の海にします。




アオコ発生防止材「すーぱーぴーとる」
 
鉄分供給材「ミスタースチールカーボーン」の商品カタログ
添付
特許出願番号
特許4917655, 特許4882038, 特許4572302, 特許4556038, 第4413879, 2010-173747, PCT/JP2009/065109, 2010-128997
意匠登録番号

電話
027-254-9217
E-Mail

ホームページ
http://www.chem.gunma-ct.ac.jp/inorg/kojima/
掲載年度
2012年度