注目研究
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国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
環境・エネルギー
分類
タイトル
持続的鉄分供給材による環境水浄化および魚介類増殖技従
氏名
小島 昭
学校名
群馬工業高等専門学校
所属学科等
物質工学科
職名
特命教授
プロフィール写真
概要
鉄材と炭素材とから成る鉄分供給材は、エネルギー、薬剤不要で、環境水中に鉄分を供給する画期的な新技術です。海中に設置すると、海藻の繁茂、魚介類の謂集を誘引し、牡蠣の着卵材となります。汚濁した環境水中では、アオコ、アカシオの発生は抑止され浄化されます。畜産排水では、リンが除去され浄化・脱臭されます。
本文
<魚介類を増殖し、海藻を繁茂させます!>
炭素材と鉄材を接触させた鉄分供給材は、エネルギー、薬剤を使用することなく、水中に持続的に鉄分を溶解供給します。鉄は、魚介類の餌となるプランクトンの生成には必須の元素。鉄なくして生物・生命体の誕生、生育はありません。鉄分供給材は、海藻を繁茂させ、藻場を再生し磯焼けを防止し、魚類の産卵場、生育場となり、地球温暖化防止にも貢献します。
鉄分供給材:炭素繊維織物と鉄
鉄分供給材に繁茂した大量の海藻
<水中のリン除去でアオコ発生を抑え、排水を浄化します!>
鉄分供給材は、環境汚染の悪玉であるリンを除去し、アオコやアカシオの発生を防止し、快適な水環境を提供します。畜産排水では、脱色、脱臭するとともに、COD,全リン、全窒素量を低下し、放流可能にします。浄化可能な環境水は、池、沼、湖、河川、運河、水路、ため池、湾、海など。水を保存貯留する容器、高架水槽、屋上水槽、水保管容器、ビル地下水槽、学校プール、離島、山小屋の雨水貯留水槽等の浄化に効果を発揮します。
<今後の展開>
炭素と鉄とを接触させることで、水中へ鉄を供給する本技術は、環境水の浄化から誕生しました。アオコ、アカシオの発生を防止し、畜産排水、産業排水の浄化技術を確立しました。貧血状態の海水に鉄を供給することで、海藻の繁茂、磯焼けを防止し、牡蠣の成長促進、魚介類の謂集および成長を促進しました。今後は、養殖、漁業、鉄工業関係者とともに、鉄と炭の力で、世界第6位の海域面積をもつ我が国水産業復興の救世主となるとともに、日本の食糧資源確保に貢献していきます。
炭素材と鉄材を接触させた鉄分供給材は、エネルギー、薬剤を使用することなく、水中に持続的に鉄分を溶解供給します。鉄は、魚介類の餌となるプランクトンの生成には必須の元素。鉄なくして生物・生命体の誕生、生育はありません。鉄分供給材は、海藻を繁茂させ、藻場を再生し磯焼けを防止し、魚類の産卵場、生育場となり、地球温暖化防止にも貢献します。
鉄分供給材:炭素繊維織物と鉄
鉄分供給材に繁茂した大量の海藻
<水中のリン除去でアオコ発生を抑え、排水を浄化します!>
鉄分供給材は、環境汚染の悪玉であるリンを除去し、アオコやアカシオの発生を防止し、快適な水環境を提供します。畜産排水では、脱色、脱臭するとともに、COD,全リン、全窒素量を低下し、放流可能にします。浄化可能な環境水は、池、沼、湖、河川、運河、水路、ため池、湾、海など。水を保存貯留する容器、高架水槽、屋上水槽、水保管容器、ビル地下水槽、学校プール、離島、山小屋の雨水貯留水槽等の浄化に効果を発揮します。
<今後の展開>
炭素と鉄とを接触させることで、水中へ鉄を供給する本技術は、環境水の浄化から誕生しました。アオコ、アカシオの発生を防止し、畜産排水、産業排水の浄化技術を確立しました。貧血状態の海水に鉄を供給することで、海藻の繁茂、磯焼けを防止し、牡蠣の成長促進、魚介類の謂集および成長を促進しました。今後は、養殖、漁業、鉄工業関係者とともに、鉄と炭の力で、世界第6位の海域面積をもつ我が国水産業復興の救世主となるとともに、日本の食糧資源確保に貢献していきます。
その他特記事項
電話
027-254-9217
E-Mail
kojima*chem.gunma-ct.ac.jp
ホームページ
http://www.chem.gunma-ct.ac.jp/inorg/kojima/
掲載年度
2013年度