注目研究
注目研究
国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
人文・社会
分類
研究ネットワーク
タイトル
シミュレーション&ゲーミング研究ネットワーク
氏名
浜田 良樹(代表研究者)
学校名
旭川工業高等専門学校
所属学科等
人文理数総合科
職名
教授
プロフィール写真
概要
シミュレーション&ゲーミング(SG)は複雑で表現しきれない社会における課題についての解決策を目指し、現実をデフォルメして作られたモデルである。旭川高専が中心となって2021年に始めた「まちなかキャンパス」は、非常に大勢の参加者による自律的な学習の機会となっており、今までに存在しなかった大規模SGの成功例である。
参画高専:旭川工業高等専門学校(代表校)、苫小牧工業高等専門学校、久留米工業高等専門学校
参画高専:旭川工業高等専門学校(代表校)、苫小牧工業高等専門学校、久留米工業高等専門学校
本文
<社会課題>
- 2019年、旭川市がユネスコデザイン創造都市に認定されたこと。
- その他の都市が世界に48都市あるが、規模が旭川とは2桁違うこと。アジアでは名古屋、神戸、北京、上海、深圳、重慶、バンコク、ソウル、シンガポール、ドバイなど世界に名の知られた首都やメガシティばかり。
- これに伍してデザインによるまちづくりのベスト・プラクティスを示すには何をなすべきか、旭川モデルを旭川の人間が考え出す必要がある。
- あさひかわ創造都市推進協議会(デザイン創造都市の推進母体)アドバイザーとして数々の国際会議に出席。
- 22年10月 デザイン分野サブネットワーク会議(リトアニア)
- 23年2月 バンコクデザインウィーク(タイ)
- 23年11月 武漢デザイントリエンナーレ(中国)
- 23年7月に旭川市長がサブネットワーク会議誘致を表明し、24年10月に旭川会議を開催する。23か国49名(23年12月31日現在)が参加を表明している。
<シーズの内容・提供できること>
- 「工業高専が地域においてできること」を改めて示した。唯一無二の産学官金連携による直接的な地域貢献、およびそのノウハウ。
- シミュレーション&ゲーミング。2007年に第1作を作ってから現在に至るまで30作を超える。
- 2023年度には荒井建設株式会社、株式会社オノデラ(いずれも旭川市)のデザイン経営の試行を引き継ぎ、会社の仕事を可視化する目的のゲームを開発。
- 2023年度にはタイ高専の研修(苫小牧高専で10月17日)においてゲームを使用し好評であった。
- 日本語だけではなく英語でのオペレーションが可能である。
- 要素技術
- 病院経営
- 工場経営
- ソフトウェア産業
- サプライチェーンコラボレーション
- デザイン経営
- キャリアデザイン
- 創造都市形成
- 非常に強固な国際的な人的つながり
<もたらされる効果~想定する活用例や市場等>
- Pain:取り除かれるいやなこと
- アクティブラーニングなるものへの実施圧力
- 強制される学び
- フィードバックのない学び
- Gain:もたらされるうれしいこと
- 新たな形の産学官連携、地域のブレーンとしての工業高専の姿
- 学内外に形成される多様な人材によるネットワーク
- 即外国で使える楽しくて能動的な学びの手法
その他特記事項
電話
042-668-5495 (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.go.jp
ホームページ
https://researchmap.jp/ryojuhamada
掲載年度
2023年度