注目研究

注目研究

 国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。

 

研究ネットワークについて日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。

GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)についてこちらをご覧ください。

高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0)こちらをご覧ください。

事例紹介

研究分野
人文・社会
分類
研究ネットワーク
タイトル
新しい古典享受・継承の形を考える調査研究ネットワーク
氏名
森木 三穂
学校名
鶴岡工業高等専門学校
所属学科等
創造工学科
職名
講師
プロフィール写真
概要
「文理芸の融合」をキーワードに、現代社会における古典享受の様態を調査・検証することを通し、新しい古典の価値の再発見を目指します。
古典×モノづくりの他高専・大学連携プロジェクトの実践・分析を通し、中学校、高等学校、高等専門学校に向けた新たな古典教育の方法の提案を目指します。
 
参加高専:鶴岡工業高等専門学校(代表校)、豊田工業高等専門学校、鈴鹿工業高等専門学校、舞鶴工業高等専門学校、佐世保工業高等専門学校
本文

<社会課題>

  • 平成28年の中教審答申において「日本人として大切にしてきた言語文化を積極的に享受して社会や自分とのかかわりの中でそれらを生かしていくという観点が弱く、学習意欲が高まらないこと」が高等学校における古典学習の課題であると指摘された。
  • 平成29年告示「小学校学習指導要領」では、仮名の歴史を学ぶ単元が新たに加わり、伝統的な言語文化に親しむことがすべての学年で求められるようになった。
  • 令和4年度には高等学校新学習指導要領が施行され、新しい科目編成と教科書による学習が令和5年度から始まった。

いかにして古典を身近なものに感じ、自分事としてとらえられるか。

文学研究と教育の架け橋となる、従来の学びとは一線を画す、興味関心を喚起する価値の提示や学びの仕掛けが求められている。

古典の魅力をどのようにしてPRすべきか。

日本文学は「普遍性」と「国際性」を有する誇るべき財産である。

 

 

<シーズの内容・提供できること>

  • 古典文学に関する講座
  • 古典教育の他の学校現場への導入、助言・指導
  • リカレント教育講座
  • 古典籍の書誌調査と目録作成

 

  • 要素技術
    • 古典文学講座(文学購読・くずし字解読)
    • 古典教育に関する学校現場への助言・指導
    • 古典籍の書誌調査

 

<もたらされる効果・想定される活用例や市場等>

  • 古典教育が抱えている問題を明確にし、新たな古典教育を提案する。
  • 次世代への継承方法を模索することで、「古典の価値・可能性」を再発見する。
  • 享受・継承・発信の方法を実践的に研究することを通し、日本の古典文学の国際競争力とプレゼンスを高める。

 

森木先生①

森木先生②

 

リサーチマップ:https://researchmap.jp/mihomoriki

高専シーズ:https://research.kosen-k.go.jp/file/5323

    その他特記事項

    電話
    042-668-5495  (KRAセンター)
    E-Mail
    KRA-contact@kosen-k.go.jp
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    掲載年度
    2024年度