注目研究
注目研究
国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
計測・分析
分類
研究ネットワーク
タイトル
食品組成計測技術ネットワーク
氏名
春日 貴志
学校名
長野工業高等専門学校
所属学科等
工学科情報エレクトロニクス系
職名
教授
プロフィール写真
概要
本ネットワークでは,電波を用いて農畜産物の誘電率を測定し,食品の品質や状態を非接触で評価する方法を開発しています。同軸プローブ法や散乱波法による非接触・非侵襲な誘電率の測定が可能です。
参加高専:長野工業高等専門学校(代表校)、秋田工業高等専門学校
参加高専:長野工業高等専門学校(代表校)、秋田工業高等専門学校
本文
<社会課題>
- 地球温暖化に伴い,夏の高温障害や春先の遅霜による農産物への影響が課題となっています。
- 地産地消や国産国消に伴う農畜産物ブランド化が求められています。
- 農畜産物のGHz帯の誘電率を測定ことで,農畜産物の状態を評価する新しい手法の開発を目指します。
<シーズの内容・提供できること>
- 高速信号伝送評価センター内にある同軸プローブ法を用いて液体や固体の複素誘電率の精密測定が可能です。
- 散乱波法による非接触な誘電率測定が可能です。
- FDTD法による電磁界解析により電波を可視化して,実測結果と解析結果の両面から課題解決に取り組みます。
- 要素技術
- 同軸プローブ法やフリースペース法による複素誘電率の精密な測定と設備の提供
- 散乱波法による非接触な誘電率測定
- FDTD電磁界解析法
<もたらされる効果・想定される活用例や市場等>
- 異常気象などの障害がある農畜産物の選別が可能です。
- 農畜産物のブランド化により,付加価値の高い商品をユーザーに提供できます。
- 農畜産物の状態変化を長期的に測定することで,農産物の熟成度や品質劣化の判断が可能となります。
リサーチマップ:https://research.kosen-k.go.jp/plugin/rmaps/details/11/122/read0087568
その他特記事項
電話
042-668-5495 (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.go.jp
ホームページ
https://research.kosen-k.go.jp/plugin/rmaps/details/11/122/read0087568
掲載年度
2024年度