注目研究
注目研究
国立高専の注目研究を、ライフサイエンス、環境・エネルギー、製造技術、材料・装置デバイス、機械、建築・土木、情報・通信、計測・分析、自然・科学、人文・社会の10の分野に分けて紹介します。
研究ネットワークについて:日本全国に設置された51の国立高専に所属する研究者がネットワークを形成して、さまざまな分野で新産業につながる研究開発を行っています。全国各地で研究している研究者が連携することで、難解な技術問題に対して複合融合的なアプローチを行い、答えを見いだします。
GEAR5.0(研究成果の社会実装を通じた技術者教育の高度化)について:こちらをご覧ください。
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0):こちらをご覧ください。
事例紹介
研究分野
環境・エネルギー
分類
一般研究
タイトル
短TAT製造プロセスによる汎用材料からなる太陽電池の開発
氏名
島宗 洋介
学校名
長岡工業高等専門学校
所属学科等
電気電子システム工学科
職名
教授
プロフィール写真
概要
私は、地球上に豊富に存在する汎用元素から構成され、短TAT(Turn Around Time)で製造可能な太陽電池の実現を目指した研究を行っています。
本文
<社会課題>
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世界のIoTデバイスは2025年に486億台に達し、その後も年間50億台以上の増加ペースが予測されている。
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IoTデバイスは、コンシューマ、産業、通信、医療、自動車、宇宙航空等の多岐にわたる分野へ実装され、その給電技術としてメンテナンスフリーの環境発電デバイスである太陽電池が期待されている。
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社会に広く、大量に配置される太陽電池には、安全であり環境負荷が小さく、低コストで製造できることが求められる。
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既存の太陽電池では、製造に特殊な装置や数時間~数日におよぶ製造時間を必要とし、また希少元素や毒性元素を含むといった課題がある。
<シーズの内容・提供できること>
- カーボンブラック分散液塗布層/Si接合型太陽電池とその製造技術 (汎用材料のみで簡単に製造できることが特徴です)
- 要素技術
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- 種薄膜(導体、半導体)の成膜(スパッタ、スピンコート)
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熱処理(不活性ガス、硫化水素雰囲気中)
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各種薄膜の物性評価技術(光学特性、ホール効果、化学結合状態、表表面モフォロジ観察)
<もたらされる効果・想定される活用例や市場等>
- 汎用元素、環境負荷の少ない材料のみで構成される太陽電池を短時間で製造可能となる。
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環境負荷が少ない材料による太陽電池であるため、社会に大量に配置するIoTデバイス向けの電源として応用可能である。
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研究室HP:https://denden.nagaoka-ct.ac.jp/node/351
リサーチマップ:https://researchmap.jp/shimamune
その他特記事項
特許:出願中
電話
042-668-5495 (KRAセンター)
E-Mail
KRA-contact@kosen-k.go.jp
ホームページ
https://researchmap.jp/shimamune
掲載年度
2025年度